2011年09月12日

■無線機の修理依頼

■以前、私が執筆した下記書籍(アマチュア無線の無線機をメンテナンスするガイド本です)の関連で、某・アマチュア無線関連の出版社から無線機貸出の依頼がありました。 ↓





 某・書籍の中の特集記事として、「古い無線機がどこまで使えるか」みたいな、企画のようです。
 で、私なら『使えるFT-101』を持っているのではないか、ということで問い合わせがあり、手元にある比較的程度の良いFT-101Eをメンテして貸し出すことになりました。

 手持ちのFT-101Eを押し入れから引っ張り出し(勿論、ビニールに包んで保管してあるのですが)、取りあえず動作するかどうか調べようと電源を入れた瞬間、『BOKAAAANNNNNN!』と電源部のケミコン(コンデンサ−)が爆発。
 前途多難を予感させるスタートです。

 写真は全てクリックで拡大します。

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▲交換が必要な部品を取り換えたり、パネルやケースを綺麗にクリーニングする作業を同時に行うことにしました。
 パネルの表面に貼られているビニールをはがして洗剤に漬けて洗います。
 このときに外したツマミ類も漬けおき洗い。

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▲細部のホコリは掃除機で吸い取り、刷毛で内部を綺麗にしていきます。

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▲もともと1977年製で後期型。保管状態も良かったのだと思いますが、基板類も綺麗です。
 何年か前に交換したことがある必須交換部品も、基板ごとに再び交換しながら組立直していきます。

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▲パネルビニールも貼りなおしました。
 手前は、いまどき珍しいHI-IMP(ハイインピーダンス〜50KΩ)の専用マイクです。
 パネルごしに見える『・・・農業・・・』の文字が、現在の仕事とのギャップを感じさせて笑えます。

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▲取っ手も、手持ちに少し綺麗な物があったので交換しました。
 ケースは液体クレンザーで優しく洗います。

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▲コレ、ご存知の方はご存知と思いますが、1KW用のダミーロードという物です。TL922という1KWのリニアアンプで局免許申請をするために以前購入したものです。実はこの缶の中身の溶媒は冷却用のサラダオイルです。
 送信部の修理も終え、アンテナをつながない状態で出力を計ってみましたが、14MHzでちゃんと120Wが出るようになりました。

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▲BIRDという会社のMODEL43という出力計です。業界ではスタンダードな測定機として名が通っています。

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▲これも、メーカーで標準的に使っていたSSG(標準信号発生器)。
 これで信号を入れて感度を測定したり調整したりします。
 実はコレ、ヤフオクで落札したものです。

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▲FT-101Eよりは新しい、それでも10年以上はたっているFT-1000という無線機です。
 この機械は理論上、送信周波数と受信周波数にズレが生じないので、FT-101のように送信周波数と受信周波数がズレる場合がある無線機は、『泣き合わせ』という方法で組み合わせて送受信周波数を合わせます。

 ここに書いていない内容もたくさんあり、数日をかけて修理、調整を行いました。
 上記のメンテナンスガイドは廃版になった書籍ですので、オークションでしか入手できませんが、出版元では今年からCD-ROM版を販売し始めましたので、もしよかったらど〜ぞ。
 なんてね。101を持っていない方にはナンダソレの世界ですね。

 で、色々ありましたが修理完了。
 送信、受信ともに異常なしで引き渡し完了しました。
 記事はいつ出るんでしょうかね。私も知りません。

 以上、フツーの方にはナンの話かまったくお分かりにならないかもしれませんが・・・昔はこんな仕事もやってました、というお話。  
     
posted by 大豆マスター at 10:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月09日

■三笠炭鉱跡へ

■8月3日に士幌の大豆畑へ出張した後で、山を越えた三笠市(美唄市の南東に位置)の炭鉱跡を歩いてきましたので紹介します。
 一人地図を片手に笛を吹きながら(クマよけ)山の中を歩き回るのも格別な楽しみがあります。

 写真は全てクリックで拡大します。

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▲三笠には、廃線となったJR三笠駅を起点とする、「三笠トロッコ鉄道」というのがあります。

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▲エンジンのついたトロッコで、もともと蒸気機関車が走っていた線路の上を、数Km走ることができる体験型イベントです。終点は三笠鉄道村の手前ですが、鉄道村までは三笠駅まで戻り、車で出直さなくてはなりません。

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▲鉄道村やSLには、特にあまり興味はないのですが、今回はその先の炭鉱の廃坑跡を見に来ました。

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▲鉄道村のはずれから廃坑跡に向かって、線路の跡が延びています。鉄道ファンでしたら、このような凸電を見るだけでグッとくると思います。その昔、草軽電気鉄道などで走っていた形に少し似ていますね。← この画像でもグッときます。

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▲炭鉱の中を走っていたバッテリー機関車です。引いているのは人が座った高さしかない、炭鉱夫を運ぶための客車です。

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▲廃線跡は山の中に延びていきます。三笠の山の中には、このような鉱山鉄道の跡が無数に残っていて、まさに廃線跡の宝庫です。・・・・って、興味のない方には何が面白いのかお分かりにならないと思いますが。

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▲1976年当時の、(現在の)鉄道記念館周辺の航空写真です。右下にカーブするあたりが現在の記念館。そこから鉄道は南下して山の中に入っていき、終点には巨大な採掘施設やホッパー、ズリ山などが見えます。こんな写真を見ているとゾクゾクしてきませんか? こないですか?・・・やっぱし。


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▲その施設の跡です。
 現在は、三笠の炭鉱遺跡とも呼ばれています。コンクリートなどは撤去するのにお金がかかるため、そのまま放置されています。

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▲コレ、何だかお分かりになるでしょうか。
すぐに分かった方は、中々の廃坑マニアです。

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▲直径10数mの円形の施設跡です。鉄道ファンなら「ターンテーブルの跡かい?(北海道弁)」といいそうですが、これは石炭を精製する「シックナー」の跡です。
 シックナーは、掘り出した石炭を精製する沈殿槽なのです。



▲三笠のものとは少し形が違いますが、現役で稼働しているシックナーです。かなり大きい施設でしょ。


▲先ほどの1976年の写真で、マルで囲った部分が、このシックナー跡と対応します。
シックナーで選別されたズリガラが、トラックとベルトコンベアーで運ばれて投棄され、ズリ山ができているのがよく分かります。
 興味のある方は、現在、このズリ山がどうなっているか、googleアースでググッてみて下さい。
 
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▲さてこちらはですね・・・三笠の先にある幾春別(いくしゅんべつ)という駅の、同じく1976年の画像です。この駅のそばにも炭鉱があり、石炭を運び出す中継駅としてにぎわっていました。
 画像をクリックすると、黄色いマルに写っているもの、気になりませんか?
 こちらはシックナーではありません。列車のターンテーブルです。

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▲拡大してみますと、間違いなく列車の転車台ということがわかります。
 
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▲これは現在の幾春別の航空写真です。
 上の写真とほぼ対応していますが、ターンテーブルはなくなっていますね。
 で、廃坑跡などを歩いた後で幾春別の駅の跡に行ってみました。現在、幾春別駅は道の駅となっていて、バスが発着しています。
 問題の転車台の跡が残っていないか、しばらく歩きまわってみたのですが、該当する場所は分かりましたが、線路の跡も何も残ってはいませんでした。

 でも、それでも満足なのです。
 それが廃線ロマンというものなのですから。



posted by 大豆マスター at 10:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする